オーダーメイド作品 修理・リメイク

実家の古民家にあった建具を再利用

今回の依頼は実家の古民家で使っていた建具を利用して間仕切りの製作です。以前にも古民家の古材でベンチや花台などを製作した人からの依頼で今度は納屋に取っておいた建具で何かを製作して欲しいとのことでした。丁度今の新しい家に間仕切り、衝立があったら良さそうでしたので間仕切りを提案してそれに決めました。まずはその建具をお預かりして汚れている部分を掃除します。この3点をお預かりしました。

先ずはガラスが入った方が汚れがきつかったので洗浄しました。

洗浄した後陰干しをして乾かせます。乾かす時は直射日光は避けた方が賢明です。次にこの建具をスタンド式に立てたいのでそれの脚を製作です。以前に頼まれた柱が残っていたのでそれを利用して脚を製作です。

元の2本の脚をこのホゾ穴に入れる方式にしました。組んでから柿渋を塗装して最後はナチュレオイル仕上げです。

中々風情が有って良いですね。私が欲しいくらいです。

で次は後の2枚で間仕切りを製作します。3枚にして間仕切ります。こちらの建具はさほど汚れていなかったので濡れ布巾で汚れを取る程度にしました。この2枚は枠を製作して元々の建具を囲って背丈を上げて仕上げます。

もう一枚は一からの製作になります。スギを木取りして加工します。組み上げて柿渋で着色して最後はオイル仕上げです。

で塗装が終わったら一つ一つを蝶番で繋げ出来上がりです。これも私が欲しいぐらいの品物でしたね。組子が何んとも言えなく良い雰囲気を醸し出しています。古い建具は本当に素晴らしいです。

  • この記事を書いた人

かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

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