修理・リメイク

店舗で使っていた欅の天板の修復

今回も長さ3m近くある天板

今回も店舗で使われていた欅の無垢材の修復です。基本的には片面ずつ平滑を出していきます。でも一人で裏返ができないほど重たいので大変な作業になります。

裏側の方です。

反っているのが分かります。この様な台を作ってこれをルーターと言う電動工具を使って両面の平滑を出していきます。手で何回もこの工具を押したり引いたりして仕上げていきます。

工具を使って削っている所です。
平滑が出てきました。

これで平滑が出たので次はサンダーで磨いていきます。最初は80番手ぐらいから始め400番手ぐらいまで掛けていきます。ツルツルのなりますので次に塗装です。塗装をする前に霧吹きで霧を吹き付けて毛羽を立たせます。乾いたらそれからまたペーパーを掛けて塗装です。

店舗で使うのでオイル系ウレタンで塗装です。浸透して固まります。
裏側の杢目

塗料が乾いたら出来上がりです。で蝶々型のちぎりを作る所を少し紹介します。まずはちぎりの本体を作りそれを元に罫書きます。その絵を元にルーターと言う工具で掘っていきます。

これが古いけどルーターと言う機械です。
こんな感じになります。

この時に活躍する手道具です。この様な類の物は日本の物が世界一だと思います。

切れ味抜群です。

で接着剤を塗り蝶型のちぎりを入れ込みのまま置いておきます。でアサリがない手鋸で出ているところを切り切り口を綺麗に仕上げて出来上がりです。

出来上がりました。暫くはこのまま割れが深くならずに済そうです。

  • この記事を書いた人

かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

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