木工職人の話

真樺(マカバ) 鳥眼杢入りの無垢材について

一枚板の無垢材座卓に使った天板のマカバ材についてご紹介します。

今回、一枚板の座卓をご注文頂いた際に、マカバ(真樺)の木でこの鳥眼杢が入った物が有りました。

僕ら、家具職人はこの鳥眼杢の事をバーズアイと言っていますが、今回は、このマカバの木で天板を作ろうと思ってます。

真樺の木の特徴

マカバの木の原産地は、北海道から本州中部にかけて分布しています。カバノキ科カバノキ属です。寒い地方で生育しています。

マカバは樹高30m、胸高直径が1mほどになる大きな木です。

別名でウダイカンバとも言って、漢字で「鵜松明樺」と書き、鵜飼が松明として好んで使っていた事が名前の由来とされています。

乾燥後は反らず、狂いも少ない為、非常に安定した木材です。

マカバは加工性が高い為、切削やカンナがけなども容易に行う事ができます。

また、接着に関しても油分が少ないので簡単に接着する事ができます。

強度は高く、広葉樹の中でもそこそこの硬度を持っており、硬さが必要な箇所にも使用可能です。

磨耗にも強いので建具の材料としても向いています。

屋外での使用は避けた方が良いですね。

マカバは北海道などでは「広葉樹の女王」と呼ばれる事もある木で、その外観は気品に溢れています。

良い木で作る天板は素晴らしい物になりそうです。

完成した真樺の座卓はこちらです。

真樺の無垢材を使用した座卓の完成までの様子をご紹介

  • この記事を書いた人

かなもく

1961年東京都町田市で生まれ育ちました。 子供のころはまだ町田にも田んぼや畑が沢山あり、自然にあふれた町でした。 泥まみれで良く遊ぶ元気な子供でしたね。 この伊豆に来たのは1994年(平成6年)です。1996年(平成8年)に近所にある家具工房に務める様になり、そこで14年間近く務めました。 そして2010年に独立、今に至っています。

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